日産リーフで静岡旅行に行ってきた

2013/04/03



去年、横浜から房総半島旅行に行ったときに初めて借りて
「充電インフラの整っていない千葉を走るのは厳しい」と判断し、
今回は多少インフラの整っている静岡(西伊豆界隈)まで旅行に行ってきた。
ご存じの通りこのリーフはハイブリッドではない完全EV車。
レギュラーガソリンが150円台の昨今、EV車というのはお財布に優しい。

ただし航続可能距離に難がありカタログスペックだと200km弱。
だけど今回借りた車両はフル充電でも140km未満と3割ほど少ない。
(どうやらレンタカーだからバッテリーがヘタっててフル充電でもそれぐらいらしい)
なのでちょこちょこ合間を見て充電しないと伊豆まで行けないのだ。




結論から言うと「リーフでの旅行は苦行」と実感。

【登り坂が続く東名高速下り(足柄周辺)は厳しい】
東名高速横浜町田ICで乗った時点では航続距離が残り100km。
足柄SAまで70kmなので余裕でしょ・・・なんて気楽に走っていたけど、
大井松田ICを越えて上り坂が続きだすと見る見る航続距離が減っていく。
当然エアコンはカット。
この時期は外気温と車内の寒暖差があり、すぐに車内が曇ってくるので
デフロスターを使いたいが更に航続距離が減るため、
窓を開けて外気を取り込み曇りを取って走った。
なんなの?ハイテク装備の電気自動車でこのアナログ的な動作は。
最終的に足柄SAに着いた時は航続距離が残り5kmとなっていた。
これでエアコン付けっぱなしで走っていたら間違いなく高速で止まっていたな・・・

【高速道路パーキングエリアでの充電待ち】
電気自動車なんて滅多に見ないし充電スポットなんて空いてるだろ?と考えて立ち寄ったら
既に1台が充電中で、残り充電時間を見に行くと20分の表示。
これで自車の充電が完了するまで少なくとも50分のロス。

幸い先に充電中だったドライバーが充電完了時間前に戻ってきたので良かったけど、
買い物なり食事をしていて充電が終わっても帰ってこなかったら更に待たされることになる。

その後、我々が充電して戻ってくると2台の充電待ちリーフが並んでいた。
ってことは2台目が充電終わるのなんて2時間近くかかるんじゃない??

【レンタカーでの充電は手続きがめんどくさい】
チャデモチャージカードという充電ネットワークサービスカードがあれば
写真に写っている青い枠内にタッチすれば充電が開始できるのだけど、
我々レンタカーで来ている人間はカードなんて持っていない。
その場合、充電器に記載されている問い合わせ電話番号に連絡し、
遠隔操作で充電ができるように手配してもらうのだが、これがまた非常に時間がかかる。

単に「充電させて下さい」と連絡するのではなくレンタカーのナンバーから借りたレンタカー店名、
自分の名前と連絡先電話番号等を教えるまでのやりとりで5分。
そこから遠隔で充電できるようになるまで充電器の前で10分ほど待たされるのだ。
・・・でも充電が無料なんだよね。無料だから文句は言えないか。
せめてレンタカー屋でチャレモチャージカードを貸してくれれば良いのにと思った。


【市役所での充電】
2回目は沼津市役所で充電。
インターフォンで守衛さんを呼ぶと充電プラグの鍵を外して貰える。
そこから30分ほど充電タイムに入るのだけど沼津市役所の周りって
時間を潰す場所が何も無い。
よく言えば運転の疲れ取る休息時間、悪く言えば暇な時間。

ここの使用可能時間は朝の8時から22時まで。
充電が切れそうになったら朝の8時まで待ちぼうけとかイヤすぎる。
24時間急速充電可能なインフラ整備してくれないと買う気にはならないよな~

【全ての行動が充電スポットに左右される】
本来ならばせっかく伊豆に来たんだから海岸沿いを走って下田の方にも
行ってみたかったのだけど、途中で充電スポットが無いことと、
ワインディングが続くため走行距離に不安があり、途中の煌めきの丘で断念。
常に充電の事を考えていると素直に旅が楽しめないというのもある。

【精神的に疲れる】
充電直後は元気なのだが、残りの走行距離が30kmを切ると不安になる。
モードはEco、エアコン使用不可、極力パワーウインドウも使わないように、
当然アクセルワークには気を遣い、登り坂では後ろから煽られる始末。

本来なら踏めば鬼加速するスペックは持っているのだけど、後のことを考えるとそれもできず
フラストレーションが溜まりまくる。安全運転に徹することは出来るんだけどね。

極限状態に追い詰められるのが好きな人は、リーフでの長距離旅行を是非ともお勧めしたい。
そうじゃない人は(現時点の充電インフラでは)やめておいた方が無難だと思った。







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