【手術まとめ】 胆のう摘出手術。入院から退院までの流れ@九段坂病院

2017/02/17

病気



本日、予定通りに胆嚢摘出手術を終え、晴れて退院となった。

そこで入院から退院まで冗長構成で記載するよりも肝心なことを抜き取って記載した方が
後々に九段坂病院で胆嚢(胆石)摘出術を行う人の参考になると思い、箇条書きで記してみる。

入院初日
・9時半までに受付。保険証と入院同意書を提出。
・病室に案内される(入院中の生活についての動画を視聴)
・おヘソの清掃・除毛
・昼食(常食のお米だった)
・外科(腹部)手術の必要物品を売店で購入(腹帯2枚・サブパッド・T字帯)
・手術着と弾性ソックスの受取(病院で用意してもらった)
・呼吸練習器具の練習及びネブライザー吸入(今後は朝昼晩)
・夕食(下剤を渡されるので飲む)
・シャワー
・就寝

手術当日
・飲水は7時まで
・8時までに歯磨き・ひげ剃り、排泄を済ませる(出なければ浣腸)
・T字帯と弾性ソックスに履き替え手術着に着替える
・8時半に処置室にて基礎麻酔の筋肉注射(この時点で意識朦朧、全身麻酔の記憶なし)
・ストレッチャーに乗せられ手術室へ(付き添いは手術室の前まで)
・9時より手術開始(付き添いはデイルーム等で待機)
・11時少し前に手術が終わり再び処置室(個室)へ戻る
・付き添いが呼ばれ処置室へ入室可能(このとき主治医から手術の内容説明あり)
・身体の器具はバイタルモニター・尿道カテーテル・フットマッサージャー・点滴
・奥さんに名前を呼ばれて少しずつ意識が目覚める
・全身麻酔による副作用等(吐き気)を聞かれるも特になし
・PCAポンプ(痛み止め投薬器)の説明を受ける
・16時頃に尿管カテーテルを外してもらう
・20時頃に担当医と医療チームから手術の内容を改めて聞かされる
・21時にフットマッサージャーを外してもらう
・1時間おきに看護師による検診(体温・血圧)あり

手術後1日目
・朝食はなし
・ベッドの上で採血
・ベッドの上でネブライザー吸引
・バイタルモニターが外される
・点滴はPCAポンプと輸液(ソリタT3号)
・手術着からレンタル寝衣に着替える
・T字帯を脱ぎパンツに履き替える(腹帯はあり)
・徒歩にて自分の病室まで戻る
・リハビリのため歩くよう指導あり(術後初日なので歩くのは同フロアまで)
・昼食・夕食(お米の常食が出た)
・就寝

手術後2日目
・朝食(常食)
・医師団による朝の挨拶回診
・10時に痛み止めPCAポンプ及び点滴が外れる
・昼食・夕食
・初シャワー
・就寝

手術後3日目
・朝食(常食)
・医師団による朝の挨拶回診
・主治医より服帯と手術痕の絆創膏3ヶ所を外してもらう
・おヘソは怖いので止めてとお願いした(次回の外来で外す)
・退院の通知と術後の検診予約を入れる
・昼食・夕食
・シャワー
・就寝

手術後4日目
・朝食
・医師団による朝の挨拶回診及び主治医の検診
・会計手続き
・退院

手術について
・腹腔鏡手術で行う胆のう摘出手術の時間はおよそ3時間程度の予定
・基礎麻酔は筋肉注射。この時点で殆どの患者が意識朦朧になると説明あり
・一部の病院では背中に注射とあるが九段坂病院は腕のみ
・手術室前で名前の確認をされる(奥さん曰くちゃんと応えていたらしい)
・全身麻酔は身体に浸透するまで30分ほどかかる
・腹腔鏡手術の体位は両腕を横に伸ばしたTの字の状態で行う(故に肩が痛くなる?)
・通常であればおヘソに2cmの穴を1ヶ所、右のお腹に5mmの穴を3ヶ所開ける
・癒着や出血がなければドレーンパイプを入れることもない(オレがそうだった)

手術後について
・個室の回復室にて一泊(自分の病室ベッドには戻らない)
・回復室にはスマホやタブレットの持ち込み可能
・付き添いも一緒に入室可能
・PCAポンプなる自分で痛み止めを投薬できる機械を取り付けてあるので
 少し痛いと思ったらボタンを押せる。これはホントに素晴らしい。
・痛みは七転八倒する痛みではなく筋肉痛程度のレベル。笑ったり咳でお腹が痛い
・尿道カテーテルを抜いた3日間はおしっこが染みる
・ベッドが電動なので身体を起こすのが非常に楽。少し起こして寝返りも楽に出来た
・便は軟便気味。オナラが出たかをしつこく聞かれる
・手術後1日目の昼食から常食(お米250g)が出る
・手術後2日目で点滴類が抜け身軽になる。シャワーも可能
・この時点で体力回復し腹筋を使って身体を起こすことが出来るようになる
・痛みは咳をしたり笑うと少しチクチクする程度
・3ヶ所に開けた5mm穴は1重に縫っている。絆創膏は3日目で外される。抜糸はなし。
・おヘソ2cm穴は2重に縫ってある。

腹腔鏡手術による副作用(合併症?)
・食事をすると肩が痛む
・初めての昼食時には肩に刺すような痛みがあり腕が上がらなかったほど
・ネブライザーによる深呼吸でもズキズキ痛む
・主治医によると腹腔鏡手術で用いる二酸化炭素ガスにより横隔膜が刺激されて
 肩の神経(スジ?)に干渉しての痛みだろうと推測。
・後遺症はなく一過性のものなので、様子見として湿布を貼る
・食事後に初めてオナラ(ガス)が出てから肩の痛みは少し収まった気がする
・それ以降オナラが何度か出たためか、肩の痛みはかなり収まる
・3日後にはちょっと痛いかな?程度の痛みとなる。やはり一過性のモノらしい。


食事について(朝昼晩どれも1食640円)
・腹腔鏡手術の場合、手術後1日目の昼食から常食(お米)が出る
・配膳は全て看護師さんがやってくれる(上げ膳据え膳)
・成人男性のご飯の量は250gでドンブリ飯ぐらいある
・全体的に九段坂病院のご飯は美味い。味付けもしっかり。ふりかけ不要。
・退院後はすぐに焼肉や豚骨ラーメンをガッツリ食べるってワケにはいかないけど
 脂っこい料理も少しずつ食べて体を慣らし1ヶ月したら普通に食べて良いとのこと
・アルコールはたしなむ程度なら飲んでも良いが1週間は様子見と言われる

看護師さんについて
・看護師は1日に13人程度の人が勤務している
・8:30~17:15まで看護師1人による患者の受け持ちは4人程度
・16:15~翌9:15まで看護師1人による患者の受け持ち人数は9人前後
・初心者っぽい人と熟練な人の差がよく分かるが、対応は悪くなかった
・聴診器をさすって温めてからお腹に当ててくれる気の利く人がいた
・とにかく皆さん献身的に色々としてくれて本当に有難かった。心から感謝です。

入院時の便利グッズ
・スマホやタブレットは言わずもがな
・三叉コンセント以外に延長ケーブル(1m程度)がないと壁に充電器がぶら下がってしまう
・S時フックよりベッドにかけられるポーチが便利
・スリッパよりもバンドのあるスリッポン(転倒防止)
・ちょっとしたクッション
・耳栓よりカナル型イヤフォン(夜中にナースコールの音が耳栓だと聞こえる)
・アイマスク(目を圧迫しないもの)

入院期間と費用について
手術の期間は5泊6日。早い人なら3泊4日で退院可能。
そんなに休めないって人はGWや夏休み、冬休みを使ってでも受けるべきだね。
ただ費用は高額医療制度で173,527円。思った以上に高くてビックリ。
でもあの痛みから開放されたと思えば安いもの?痛い時はお金を払っても良いと思うもんね。
ま、生命保険にも入っているし少しはお金が戻ってくるだろう。

最後になるけど3年間という長きに渡り、夜中に来る謎の胃痛の原因は胆石と判明した。
これでゲリラ的に訪れる痛みに怯えること無く普通の生活を取り戻すことが出来た。

手術自体は怖いと思うけど、実際にやってみると手術後の痛みは筋肉痛程度の痛みしかない。
その痛みも2~3日で徐々に収まり腹筋を使って起き上がることも可能。なんたって歩けるからね。
むしろ夜中の鈍痛(場合によっては疝痛)の方が耐えられない痛みだと思う。

ぶっちゃけ胆石の痛みは3時間程度で収まるし、ロキソニンとブスコパンで耐えられるから
手術しなくてもイイか?って考えるかもしれないけど、何度も痛みによる炎症を起こしていると
胆嚢が肝臓に癒着してしまい、せっかく早い段階なら腹腔鏡手術で簡単に済ませられる
ところを術後の痛みが長いと言われる開腹手術になるケースも考えられるので、
やるならさっさと手術したほうが絶対にイイよ。マジオススメ。

多々ある胆石手術経験者ブロガーさんが口を揃えて言う「やって良かった」に偽りなし!だね。

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