【夜中や明け方の胃痛】 原因は逆流性食道炎じゃなかった!

2016/12/28

病気



3年近くゲリラ的に夜中や明け方に起こる謎の胃痛の原因は「逆流性食道炎」だと思っていたが、どうやら本当の原因は「胆石」だったと判明した。

時を遡ること4年前(2012年)
新宿の楠樹記念クリニックで人生初めての人間ドックで「胆石を認めるも要経過監査」とあり、その時は別に痛くもなく経過監査ならスルーしておこうと気にも留めないでいた。

しかしその1年後の2013年5月頃。
当時は夜勤の部署に配属されており、夜勤をしている23時ぐらいに眠気覚ましの濃い目の
コーヒーを飲んでいたら、みぞおちに違和感があり次第にシクシクした痛みに変わってきた。
昼間に食べた日高屋のW餃子定食に当たったのか?それとも夕飯で食べた業務スーパーの
激安55円オニギリが当たった?あとは激辛スープで胃が荒れた?
ただ激辛スープで胃が荒れるってもみぞおちが痛いって聞いたことがないし、胃腸の風邪か
何かか?と思いつつ様子見。翌朝には痛みも収まって「激辛が原因だな」とばかり思っていた。

それから定期的にというか、ある特定の食べ物を食べたりすると胃が痛くなると分かり特に激辛料理を食べたり、業務スーパーやイオンで売っている安いオニギリを食べると何故か痛くなると分かってきたため、それ以来は一切食べないように注意してきた。

ただ激辛料理を食べなかったときもお構いなしで胃が痛くなることが起こるようになり、変な病気だったら怖いので町田にある佐藤寿一クリニックで初めての胃カメラをやってきた。
そこで出た結果が「逆流性食道炎」という病気。
暴飲暴食による胃炎と食道の荒れで痛みが出ているという診断結果が出た。

それ以来、暴飲暴食を避けて食後2時間以降は横にならないように注意し、ウイスキーもストレートはやめて水割りで飲むようにしてきたが、それでもやはり夜中に胃痛が起こることがあった。
正確に言うと胃痛というか、みぞおち周辺から右腹(右背中)と何故か右肩が痛くなるのだ。

再び町田の佐藤寿一クリニックに相談に行くと、痛み止めというかストロカインという強力な胃の麻酔薬?みたいなのを処方されるも夜中に痛くなって飲んでも効かずだった。

面白いことに、この痛みはなぜか3~4時間で収まるので「ずっと痛いわけじゃない」と言い聞かせ必死に耐えてきた。不思議と湯船に浸かったり、マッサージ機のルルドで肩や腰のあたりを揉むと痛みが若干緩和されるのがせめてもの救いだった。ホント、このマッサージ機には助けられた。

・・・でもやっぱりおかしい。

職場にいる逆流性食道炎持ちの同僚に話を聞いても「寝てて酸っぱい胃液が戻ることはあってもそれが4時間も痛いことはない」と言う。
てっきりオレは逆流性食道炎で炎症している部分が胃酸で焼かれ、それがずっとヒリヒリして痛いものだと思っていたが、たまたまネットで食後や夜中の胃痛を調べてみると「胆石」のキーワードが目に止まった。

胆石といえば今年の人間ドックで「胆石が認められます。1年後再検して今回と比較して下さい」と書かれていたのを思い出し、更に去年の検診結果を見てみると同様に「胆石」の文字がある。

ネットで更に胆石の症状を調べてみると、オレが3年間苦しめられていた謎の胃痛と症状が合致。もうこれ間違いなく胆石が悪さしているんだろう。それ以外ありえないわ。

・・・と、だいぶ前置きが長くなったが、本日、毎年人間ドックを受けている九段下にある
「九段坂病院」に行ってきた。

事前の電話連絡にて「人間ドックの検査結果報告書で要精密検査の判定が有りました。
指導事項箇所は腹部超音波検査で胆石を認めますと書いてあります。実は先日も夜中にみぞおち周辺が痛むことがあったので、検査を希望します」と伝える。

すると病院側から「胆石関係は外科となり担当医は水曜日のみとなります。当日に検査が入る可能性がありますので、当日の朝は飲食せずにお越し下さい」と言われた。

九段坂病院は人間ドックで過去に何度も訪れているが、検診で訪れるのは初めて。

特に予約もしていないことと年末28日の最終日もあって相当待たされるかも?と考えて朝っぱらの7時半ちょっと前に病院に到着。どうやら平日は館内に入れるのが7:30~18:00までと知る。玄関先で5分ほど待機。




館内に入ると2Fで受付をするのだけど、オレは初診なので診療申込用紙に記入して受付台に置いてある番号札を手に取る。もちろん1番だ。このとき申込用紙に「腹部エコーで要精密検査の診断あり。先日腹部に痛みあり」と簡単な症状を記入しておいた。

8:30になり一斉に受付が開始。
新しく診察券カードを付与され、診察番号と本日の大まかなタイムスケジュールが記載された紙を渡されるので、外科のある待合室で待機。

9時過ぎに先生による問診があり、今までの経緯「3年前からゲリラ的に夜中に痛み→逆流性食道炎と診断される→人間ドックの結果で胆石とある→もしや?と思って本日来院」を説明する。

人間ドック時の腹部エコーのカルテを見ながら「胆石は認められる。ただエコーの場合は胆石の影(石のある裏側)が見えないので、もしかしたら細かい砂利のようなものがゴロゴロしている場合や、胆管(胆嚢から十二指腸に繋がっている管)にも小さな石があるかもしれないので、MRCP(造影剤を使用)で詳しく見ていきましょう」と言われる。
・・・というワケで人生初のMRIを体験することとなった。
ちなみに朝食を取っていたりすると検査が出来ないので、電話連絡で「何も食べて来ないで」と教えてもらって本当に良かった。

そういえば造影剤って点滴でもするのかと思ったら、ちょっと甘い炭酸飲料みたいなコーラっぽいものを飲まされるだけで拍子抜け(ただし後日行うCT検査の時は点滴Verらしい)

今までずっと「MRIなんて機械の中で寝ていれば終わるんでしょ?」なんて安易に考えていたが、結構、いや、かなり大変だった。

腹部を検査するので両腕は頭の上に組んでおかなければならず、途中で肩が痛くなったことと息を吸ったり吐いたり止めたりと大忙し。特に「息を吸って吐いて10秒止めて下さい」などのオーダーが定期的に入り、極めつけは「今度は23秒止めてもらいますけど頑張って下さい」とかなりのむちゃぶり。

また機械が腹部の呼吸に併せて「ビー」とか「ブー」とか大きな音がするため非常にうるさく、しかも「あぁオレが息を吐いたタイミングでビーって言うんだな」と意識したら、なんだか呼吸が上手に出来なくなって焦った。時間にして20分ほどだけど同じ体勢でこの状態は辛かったよ。

最後にMRCPの検査結果を見ながら先生の問診。
MRCPは3D映像となっており、胆石の場所や大きさなど色々と教えてもらった。

結果として胆石の大きさが2,5cm。胆管に胆石はなし。良性だと思われる2mmほどの小さな胆嚢ポリープも発見された。次回は造影剤を入れた状態でのCT検査で更に詳しくチェックするとのこと。

続いて手術の話となり「今はまだ疝痛発作や炎症は起きている状態ではないけど、いつ炎症を起こしたり発作が起こるか分からないのと、何度も炎症を起こしていると可能性は低いがガン化する可能性も否めない。現在の状態であればお腹に数ヶ所の穴を開けての腹腔鏡手術(内視鏡手術)で十分に手術が可能だが、炎症が酷い場合などは開口手術となる」と説明があった。

「夜中にゲリラ的に痛くなるのは精神的にも肉体的(寝不足)にも辛いので、手術する方向でよろしくお願いします」と伝えた。先生もそれが良いでしょうと言っていたっけ。

しかし3年間ずっと逆流性食道炎だと思っていた夜中の胃痛の原因が胆石だとハッキリして
本当に良かったよ。

帰り際に「お正月を迎えるにあたってアルコールを飲むのは平気ですか?」と質問したら「厳密に言えばイエスとは言えないけど嗜む程度なら問題なし。食事もドカ食いしなければ大丈夫。お正月なのでお節料理をダラダラ食べたり飲んだりするでしょうから、その点で言えば逆に理想的。一気にまとめて食べずゆっくり食べて下さい」と言っていた。

それと大事なこと。
「もしも夜中に痛くなったらどうしたら良いですか?痛み止めとか貰えますか?」の質問には「脂っこいモノを取りすぎて痛くなったらもうしょうがない、ロキソニンを出しておきますので痛くなったら飲んで下さい。半日以上ずっと痛かったら急患での外来をお願いします」と言われる。

あれ?ブスコパンとか処方するんじゃないの?ロキソニンで良いの?と面食らうも病院の先生が言うんだから間違いないだろう。多分。ただまた痛くなったら一度だけブスコパンを飲んで試してみよう。

そういえば今回の検査にかかった費用は初診とMRCP代が入って6,600円だった。
やっぱりMRI撮影費用は高く付くのね。

【意外と高い】 造影剤を使ったCT検査費用










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