【代車で乗ってみた】 レヴォーグ1.6GT-S

2016/02/20





11年目の車検で借りた代車はレヴォーグ(VM4)
グレードは1.6GT-S EyeSightだった。

借りる時に営業マンが「レヴォーグはターボ車ですけどガソリンはレギュラーなので返却で
満タンにする際はお間違えないように」と教えてもらった。ターボなのにレギュラーとは驚いた。

せっかくなのでレヴォーグの説明を聞いてみると「乗られているフォレスターがターボ車なので
1.6リッターのダウンサイジングターボだとパワーが無いように思えるが、街乗り程度ならば
パワー不足をあまり感じることは無い。足回りもスポーティー。是日2日間乗り回して頂いて
レヴォーグの良さをお楽しみ下さい」と言われる。

ちなみにシャーシはレガシィベースかと聞くと、全くの新設計なのだそうだ。へー。

確かに以前借りたレガシィ(BRM)は一回り大きく感じたが、レヴォーグはBPレガシイ程度の車幅で
取り回しが楽なのとスラントノーズなので左前が見やすく、またハンドルのキレ角が大きかった。

さて、では僅か2日間だけど乗ってみた感想をレポート。

メーター回りや内装などは公式HPに載っているので主な部分は割愛するが、特に感じたことは
ドアの開閉率の広さに驚いた。ほぼ90度近く開くので人や荷物の出し入れは便利だろう。

ただ、うっかり開閉しすぎて隣の車にドアパンチしてしまうので同乗者には注意が必要。
自分で車を運転する人ならば開閉には気を使うけど、乗らない人は全く気にしないからね。

子供がいる人でチャイルドではなくジュニアシートを装着している場合、常にシートベルトの
警告ランプが点灯しているのがうっとおしい。

どうやら座面の重量を感知して警告ランプが点灯するのだが、人が乗っていないのに
シートベルトを装着するのも変だし、ここまでベルト装着に徹底するのもなんだかぁって感じ。
・・・で、調べたらシートベルトキャンセラーなるものが売られていると知る。
まぁこの辺はセンサー配線コネクタを抜いてあげれば良いのだろうな。

あとジュニアシートを装着した場合、フォレスターはシートの真下にシートベルトの穴が来るので
子供が1人でベルトをするのは無理だけど、レヴォーグは横にずれているので1人でも可能だった。

ステアリングは楕円かつ若干小径になっていて持ちやすい。
また変にハンドル周りにAV操作ボタンなどゴチャゴチャ付いておらずシンプルなのも良かった。

メーターも比較的シンプルで色合いも良く見やすいね。
個人的にタコとスピードメーターの刻みが簡略せずに細かい表示なのが気に入った。

シフトレバーはゲート式だったBPレガシイと違ってストレート式。やっぱりこっちの方がイイよ。
そもそもゲート式って動かしづらくて好きじゃなかった。
ただ唯一、慣れないのが電動パーキングブレーキレバー。
引いてかけるって動作が無いので「ホントにかかってるの?」と不安になる。
一応パーキングブレーキがかかるとフットブレーキの踏み心地が少し変わるし、
メーター表示にPマーク表示が出るけど、それでもやっぱり不安はあるな。
あと驚いたのがパーキングブレーキを掛けた状態でアクセルを踏むと自動で解除されるのね。

ちなみにバッテリーが上がった時は電動パーキングブレーキってどうやって解除するんだ?と
思ったら、ちゃんとロック解除の方法があるらしい。ってそりゃそうか。

GT-Sは225/45の18インチでダンロップのSP SPORTS MAXX 050 というタイヤを履いている。
個人的には同じGT-Sでもタイヤの安い215/50 17インチを履いたProud Editionのホイールで
十分だと感じた。タイヤも18インチにあると高いもんな。

走りのフィーリングは営業マンが言っていたのように街乗りだったら必要十分なパワーだと思うし、
ジェントルな運転を心掛けていればリニアにパワーの出方を感じることが出来た。
しかし意図として出だしから踏み込んでみると下からモリモリとトルクが出てくる感じではなく、
2,000romを超えた辺りから一息ついて急激にドンッとパワーが出るドッカンターボ的な味付け。
普段MT車に乗っているので、この一瞬のターボラグが気になる。ま、すぐに慣れたけどね。

この一息置いての加速はSiドライブのIモードでもSモードでも同じように思えた。
ところでレヴォーグ1.6GT-SはSIドライブには「S#モード」が無い2モード仕様なのね。
レヴォーグ売りのEyeSight Ver3だが設定は実に簡単。

右列ボタンの上から2番目(車とメーターの絵が書いてある)のボタンを押すと画面中央に
READYの表示がされ、右側ボタンの上下スイッチで下のセットを押すだけで完了。
デフォルトの速度設定は40kmになっているが、スイッチの上下で速度を変えることが出来る。

セット終了後は勝手に前車に付いて行ってくれる全車速追従機能が作動する。
なお左側の一番上がアクティブレーンキープで車線をまたいだりすると警告音が鳴る。
左側2番目のボタンは車間距離の設定で3本線が多いほど車間距離を取ってくれる。
車間距離が近いのは怖いので最大車間距離で設定した。

実際にEyeSight Ver3で運転してみた感想としては、始めは怖いが慣れると面白い。

まず最初の速度設定はデフォルト40mのままでセット。
前に車が居なければ勝手にスピートが出て40kmをキープしてくれる。
車に追いつくとスピードが徐々に下がって前の車と一定の車間を保って追従スタート。

車間距離を長めに設定しておくと早めにブレーキがかかってくれるのだが、
「本当にブレーキがかかるのか?途中でキャンセルになってないか?」と常にフットブレーキに
足を置いてるため普段の運転よりも気を使った。でもすぐ慣れた。これは良いわ。

しかしこの追跡モードで「ちょっと危ないな」と思ったのは交差点を曲がった場合。

前の車に付いて交差点を曲がると最初はスピードが落ちているので問題ないが、
曲がった後(横断歩道よりちょっと手前ぐらい)から急に加速を始めるのだ。
恐らく前に車が居なくなったと判断してEyeSightが設定した40kmまで一気に加速しようとするため
交差点の脱出速度が徐行ではなく加速となる。
スピードが落ちているから安心安全とEyeSight任せにするのは危険だと知った。
所詮は運転アシスト機能なので過信は禁物って事だな。
あとレーンキープは路駐している車をパスするときも警告動作するので若干うっとおしい。

・・・とは言えEyeSightは非常に便利だし、乗っていて運転が楽だったのも確かである。
もし新たに車を購入するのであればEyeSight装備車にすることは間違いないな。
それぐらい気に入っちゃったよ。

最後になるけどレヴォーグは良い車だね。
足回りの硬さもそこそこで踏ん張りも効くし剛性も高い。車内の広さも概ね満足。
ただ唯一の問題は1.6で300万円ってこと。これはちょっと高すぎだろ~
せめて250万円だったら良かったのにね。
これで6MT車が出てくれたら申し分ないが、おそらくEyeSightは装着できないのだろうな~







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