昨日行われた胆嚢摘出術は無事に腹腔鏡下手術にて行われた。
オペの予定時間は3時間であったが、実際に手術室に入ってから出てくるまで2時間弱だった。
8時に術衣と弾性ストッキングを履きT字体を装着する。
パッケージに付け方マニュアルが載っていないので戸惑ったよ。フンドシってこう付けるのね。
前日に貰った下剤が効いて排泄が済んでいたため浣腸は無し。
8:30に手術前の処置室に入ると「おそらく最初の基礎麻酔を打ってからすぐにボンヤリ
眠くなっちゃいます」と聞いていたので、その時の様子や会話を奥さんが終始メモしていた(らしい)
そう言えば一部の胆石手術ブロガーの中に「背中に注射を打たれた」とあったため、
オレも打たれるのか聞いてみると、背中に注射は打ちませんとのこと。良かった~
痔の手術のときに下半身麻酔は脊髄注射でメチャ痛かっんだよね。
基礎麻酔は筋肉注射とのことで「なぜ筋肉注射なのですか?」と聞いたら「即効性がなくて
ジワジワ効くからです」と言われてから殆ど記憶がなし。気が付いたら手術が終わっていた。
その間の様子を奥さんに聞くと、麻酔打たれてエレベーターに乗る前に「週末は人が少ないですね」
手術室に入る前は「以外と人が居ないんだな。マクドナルド行っておいで。胆石の手術が終わったら。
あ、まだ早いか」と会話していたらしい。まーったく記憶にございません。
当然、全身麻酔をした記憶もなし。ホントに全身麻酔してくれたんか?
そもそもエレベーターに乗せられたことすら覚えていないからね。
気が付いたら処置室に戻っててビックリしたもんな。
手術後の第一声が「おしっこしたい。ピンポイントで腹が痛い」だったそうだ。
確かに術後におしっこがしたくてたまらんと思ったけど、そんな話をしたかぁ?って感じだよ。
いやぁ~麻酔ってスゲーな。胆石手術をした先輩方ブログのとおりだったよ。何にも怖いこと無し。
それまで「全身麻酔で意識が戻らなかったら」とか「術中にトラブルがあったら」って思っていたけど
よくよく考えたら寝ちゃったら何も分からんもんね。
むしろ一番心配だったのは「開腹手術」になったらどーしよう?ってことぐらいか。
手術後に担当医から「肝臓との癒着は殆ど無し」「腫瘍ポリープもほぼ大丈夫」「胆管もキレイ」
「オペ自体は比較的簡単に終わった」「特に心配することは何もなし」と言われて奥さんも一安心。
更には取り出したオレの胆嚢を見せてもらって写真を撮ったそうだ。
さて再び処置室に戻ってきたのが11時頃。
まだこの時点では意識が朦朧としていて全身麻酔による副作用の気持ち悪さはないかと聞かれたらしいが
全く大丈夫と答えたそうだ。確かに気持ち悪さとか無かったな。
それからわりと早い段階で意識が覚醒して12時前には普通に会話が出来るレベルとなった。
覚醒してからも特にズキズキ痛いところは無し。
おそらく鎮痛剤を打っていたのと以前より聞いていたPCAポンプという術後に痛みがあれば自分で鎮痛剤を
投与できる機械を装着していたからだろうね。PCAポンプ自体からも1時間に1度の割合で自動的に
鎮痛剤を投与するシステムになっているらしい。医療技術の進歩は凄いよね。
ただ身体を動かすと腹部に筋肉痛に似たような痛みあり。
笑ったり動いたりするとチクチクっと痛むが七転八倒する痛みではない。
そりゃお腹に穴を開けてるんだもん少しは痛みがない方がおかしいわな。
なお穴はおヘソの下に1ヶ所、お腹に3ヶ所の合計4ヶ所に穴を開けた腹腔鏡下手術となっていた。
術後5時間後の4時頃に尿管カテーテルが気持ち悪いので抜いて貰えるか頼んだらあっさりOK。
てっきり一晩付けっぱなしだと思ったよ。
で、抜くときの痛みはこれまた痔の手術のときに経験済みなので大きく口を開けて深呼吸しながら
ズルズルッっと抜いてもらう。これが一番気持ち悪いな。
その後にすぐ尿意が来るので尿瓶を借りる。
おしっこするとオナラみたいにブブブッっと尿道から音が出てビビる。あとヒリヒリ痛い。
この痛みは翌朝のおしっこするまで続いた。
夕方に奥さんが帰り、あれこれ介助してくれる人が居なくなったので自分で動こうとすると、
お腹に筋肉痛のような痛みが走る。イッテー!じゃなくイテテテ程度で我慢は出来る痛みだな。
食事はもちろん絶食。ただ点滴(水分補給)を打たれているため不思議と腹は減らず。
その代わり何度かおしっこがしたくなるので、看護士さんが来るタイミングで尿瓶を用意してもらった。
「尿瓶を使うのに介助いりますか?」と言われたけど恥ずかしいので自分で頑張ったが、
今思えばそんな経験は出来ないのでお願いすれば良かったかな?とちょっと後悔。
21時頃に先生から最後の回診が来て「足に付いているエアーのが気になって寝れない」と話すと
「まだ若いし血栓も大丈夫だろうから取っちゃいますね」と外してもらった。これでかなり楽になった。
・・・が夜はやっぱり寝れないね。
点滴チューブとバイタルモニターのコードがうっとおしいのと定期的に血圧と熱のチェックがあるため
寝てもウトウト、ぐっすり眠れることはなかったな。
ただスマホとタブレットの持ち込みが可能だったので暇つぶしは出来たのは幸いだったよ。
手術後の当日の夜は長いので覚悟していたけど、今は普通にこういうことが出来るんだね。
翌朝6時に再び熱と血圧チェック。8時に血液検査。
9時に九段坂病院の先生々が朝の回診として様子伺いにやってきた。
そのとき熱が37.4度と高いと話すと微熱があるのは術後だからと言われる。
風邪じゃないからいづれ落ち着くだろうとのこと。まぁそんなもんだよね。
10時になると快適だった処置室からオレの入っていた病棟に戻ることになる。
このとき手術痕が傷んで術衣から寝衣に着替えられるか心配だったけど、看護師さんが着替えを
手伝ってくれたのもあるが意外と普通に動けてビックリ。
術後のリハビリで歩けと言われ、脳内でエヴァのリツコさんが「シンジくん!今は歩くことだけど
考えて」ってセリフが再生されつつも自信が無かったが普通に歩けた。案外と行けるもんだね。
昼食は普通に常食。
てっきりお粥かと思っていたけどご飯が出た。
ホントに食べても良いのか改めて看護師さんに聞いたら全然問題ないとのこと。
1日ぶりの食事を味わっているとなんだか右肩に違和感。違和感から痛みに変わってきた。
もしやこれが噂に聞く腹腔鏡下手術の後遺症と言われる「横隔膜の刺激による肩の痛み」ってヤツか。
3割程度の人に出る痛みをオレも引いちゃったワケかよ・・・
一応、看護師さんに状態を話してしばらく様子見という結果に。
腹腔鏡下手術でガスを入れたから、それが抜けたら収まるかも?とも言っていたっけ。
食後すぐはズキズキ痛かったけど30分も経てば落ち着いて飛び上がるほどの痛みは解消された。
ただ毎回食事のたびに痛くなると困ったもんだよね。
なんでも一過性のモノらしく、日が経てば痛みも収まると書いてあったからそれを信じよう。