それがこの【SIGMA 28-80mm 3.5-5.6 MACRO Aspherical(PENTAX用)】である。
このレンズは逆光に弱くてハレーションが出やすのが難点。
描写はこんな感じ。解像度も高くない。
じゃあなんでこんなレンズ買ったのかと言うと、このレンズは80mm(テレ側)固定で
マクロモードに切り替えることにより、最短撮影距離25cm近くまで寄ることができる
そしてなんとちょっとした改造で80mm固定マクロを全域28-80mmでも可能になるのだ。
マクロ切り替えスイッチの下にある金属のストッパーをカットするだけ。
切り替えスイッチをマイナスドライバーでこじって剥がし、
下に埋まっているストッパーをペンチで折り曲げれば良いだけ。
・・・なんだけど、ストッパーを折り曲げる作業でボディに傷が付くこともあり、
見た目を気にするのであればレンズを分解してストッパーをカットした方が良い。
と言うワケでレンズの分解方法からストッパーカットまでの手順を紹介。
1:赤丸で囲まれたネジ3本を外して裏蓋を取る。
2:裏蓋を取るとこんな感じ。
3:絞りリングを抜き取る。
スイッチを無くさないように注意。
4:リングを抜くと赤丸のところにボールが付いているので無くさないように。
(このボールはグリスで貼り付いている)
このとき赤矢印の棒を抜き取る。
5:赤矢印の2本のネジを外すと電気接点の部分が浮くので、
浮かせながら周りの黒いリングを外す。
↓
6:金色のリングが出てくるので外す。7:金属ストッパーが見えたらペンチでカット。
※唯一ある最大の難所がココ。
ズームリングを回しながら金属ストッパーを剥き出すのだけど、
このとき単にリングを前玉方向に引き抜いてもリングは外れません。
やり方としてはマクロスイッチを上向きにし、28mmの位置から少し力を入れて
ゆっくりと80mm側に回すとリングが外れるポイントが必ずあるので、
そこを狙って外します。
↓
8:カットが甘いとスイッチを入れたときにリングに引っかかりが出来るので、なるべく綺麗に切ること。(金属ヤスリで丁寧に削ると良い)
ここまで出来たら後は分解した手順の逆通りに組み直せば完成。
先程も触れたけど、リングを回しながら少しだけ力を入れてはめ込む感じ。
組み直しポイントとしては絞りリングのスイッチが赤丸の位置に来るようにすることと、
ボールに付いているグリスを落とさない事。
完成した全域改造マクロレンズでの撮影の様子は後日紹介します。