そこで最後に昼食をご馳走すると誘われ、神保町にある鰻屋「今荘」に行ってきた。
今まで何度か店の前は通ったことはあれど実際に中に入るのは初めて。
・・・というか暖簾って出ていたっけ?建物が古くて空き屋かと思っていた。
上司に話を聞くと平日の昼間のみの営業でメニューは単品うな重のみ。
昔は1,500円とか1,800円で食べれたけれど、今は値段が上がって3,000円とのこと。
ぶっちゃけ、うな重3,000円って高いよな。奢りでなければ入ることは無いだろう。
店内はカウンター席と座敷が5席。平日にも関わらず、ほぼ満席。
昭和8年から続く老舗のお店だけあって年期を感じる木造家屋の落ち着いた佇まい。
客層は年配の方やサラリーマンが多い。学生は皆無。
メニューがうな重だけなので注文はご飯の量を聞かれるのみ。
なお大盛りでも料金は同じ(瓶ビールを頼んでいる人も居たっけ)
上司はご飯にタレをかけないでという注文をしていたが、そういうのも対処するみたい。
待つこと30分。
葉っぱの模様が入った重箱に肝の入ったお吸い物と漬け物が運ばれてきた。
ランチタイムではちょっと待たせすぎな気もするが、客の入りを考えるとやむを得ないのだろう。
蓋を開けると程よい焦げ目の付いた鰻が1匹。
身はフワフワして箸で簡単に切れる柔らかさ。
タレは濃すぎず甘すぎず、どちらかというとさっぱりした旨味。
よくあるドロリとした甘いタレではないので好みは分かれそう。
個人的にはベタベタした濃厚のタレよりも、こっちのサラリとしたタレの方が好み。
大盛りご飯は重箱にたっぷりと敷き詰められており、また少し固めなご飯なので
タレが染みてもベタベタにならないのが良い。量も多くてお腹も満足。
肝のお吸い物は風味が良くちょっと香ばしくてオレ好みのドストライク。
肝心のキモの味はよく分からず。レバっぽさも苦味もなし。
唯一、箸休めの沢庵の漬物(ツボ漬け)が自家製じゃなかったのは残念。
最後に2年間お世話になった上司とサシで語れて良かった。
仕事関係は黙って見守るタイプではなく色々と口を出したり時にはワケの分からないことを
言い出したりするけれど、最終的な判断を任せてくれたり、意見が食い違っても納得すれば
話は通るし、少し発破をかけれは必要以上に動いてくれるなどオレにとっては相性の合う
良い上司だった。
明日から神奈川の部署に異動してしまうのでちょくちょくは会えないけれど、もしかしたら
来年辺りにオレも神奈川に異動になる可能性も無きにしろあらずなので、また一緒に仕事が
出来たら楽しいだろうと思った。なにはともあれ2年間お世話になりました。