この手の市場はトラックや業者の車ばかりで一般人の立入禁止っぽい雰囲気があるけれど
横浜市中央卸売市場や南部市場と同様に普通に入っていける。
ただ上記の市場と違い正門にて臨時入場車両登録証を受け取る手続きが必要となる。
なんでも過去に大田市場に自家用車を停めて羽田空港までタクシーやバスで行くという人が
多く居たため、受付が厳しくなったのだそうだ。
登録証を受け取ったら正門から入って左側にある関連棟を目指す。
上に大きな看板があるので迷うことはない。駐車場は空いているところに好きに停める。
関連棟内に各所ある店舗のうち選んだのは人気店舗の「三洋食堂」にした。
店先にゴチャゴチャと書かれたメニューを見ながらどれにするか決める。
一番人気なのは大海老フライと刺身のA定食(1,100円)だが、店の中からおばちゃんが
「おすすめは生ホタテ貝柱フライだよ。お腹いっぱい食べるならタルタルチキンだよ」と教えてくれた。
このときパッっと目についた「サービスランチ」に心奪われた。
ただ魚がし食堂を謳っていて揚げ物を食べるのもなぁ・・・と悩みながら席に案内される。
なお店内は1Fがカウンター席、2Fはテーブル席の構成。
結局、注文したのは「お得なセット(1,000円込)」
通常単品ネギトロ丼900円に大エビフライ300円の1,200円が1,000円になるのだそうだ。
ネギトロ自体はベタベタしておらず美味いのだけど、 いかんせん微妙に量が物足りない。
腹八分目と考えれば良いのだがもう少しボリュームが欲しいところ。
他の定食に付いてくるご飯は山盛り一杯なので、ネギトロ丼は少なめなのかな?
大エビフライは名前の通り確かに大ぶり。
衣でかさ増しなんてセコいことはしておらず、エビがみっちり詰まっている。
サクッとした食感の衣にプリプリの海老は普通に美味い。タルタルも程よい酸味で気に入る。
・・・とはいえ仕事で近場まで立ち寄らなければわざわざプライベートで食べに来るほどの
店じゃないなというのが正直な感想。
個人的に安くてボリュームがありB級ながらそこそこ美味いってのが「市場めし」の醍醐味だと
思っているので、値段1,000円も出せばそれなりのモノが出るよね。
かつて横浜卸売市場にあった行列の出来る店「旧もみじや」みたいのが市場めしじゃないかな?
ちなみに揚げ物オンリーのサービスランチを食べた同僚に感想を聞いたら「エビフライは美味いけど
ハムカツみたいな薄いヒレカツと軟骨揚げみたいな唐揚げは大失敗」とボヤいていた。
なるほど、頼まなくて良かったぜ・・・
そういえば「かんだ福寿」という人気店があったらしいが5月31日をもって閉店となっていた。