【失敗談】初心者が丹沢大山を登山した結果

2020/11/19

外出 雑記



人生で初めての山登りをしてきた。

行った先は神奈川県は伊勢原市にある「丹沢大山」

登山経験無しの初心者がたまたま「山頂でカップラーメン食べたら美味いだろうなぁ」という安易な考えで行ったため全くノープランで殆ど下調べ無し。ただ大山は初心者向けとあったし大丈夫だろう・・・という思いは色々と想像を超えていたので備忘録を記す。

主な持ち物は「カメラ」「ガスバーナー(P-153)」「トレックケトル&パン」それにカップ麺に水とお茶。ついでにインスタントコーヒー(カフェオレ)のみ。
服装は至って普通の秋物衣装。ただ朝は少し寒かったのでインナーにヒートテック。ソフトタッチハイネック。それに薄手のジャケット。この服装が後々の失敗に繋がる。

・伊勢原駅から大山ケーブル行きバス停は朝から混雑

紅葉時期だが平日だし空いているだろうという考えは間違え。朝9時の時点で乗車率90%超え。見ると殆どが登山者らしき格好。ただチラホラと軽装な人も居る。すると「市光前」というバス停でパラパラと降りていった。あとから調べたら「市光工業」という会社があって、そこの社員さんと思われる。なので軽装の人の前に立っていれば座れる可能性が高い(実際、自分はたまたま座れた)

・こま参道を通っていて気が付く


朝なのであまり店は開いていない。皆、脇目も振らずに大山ケーブル駅方面に進む。ここで気が付いたのは「あれ?結構ガチな装備(ストックを持っていたり服装とかも)の人が多くない?」ってこと。初心者向けの山にガチ装備ってマジかよ・・・とまだ余裕だった時期もありました。

・男坂と女坂の分かれ道


コースを見ると大山阿夫利神社まで男坂ルートか女坂ルートかで分かれる。ただ女坂ルートだと途中「大山寺」がある。行きは女坂ルートで登って帰りは男坂ルートで戻ろう(と、このときまでは考えていた)

・やっぱり初心者向けファミリー向けじゃん



登山なんて言うからもっと凄い岩場を想像していたけど歩きやすい石段が続くし、シカとか居るし、全然余裕だし。さっきのガチ装備の人はなんだったのだろうか?やはり形から入っていくタイプか?なんて思っていた(このときまでは)
・・・しかし暑い。インナーにヒートテック着てきたことを後悔する。

・大山寺に到着



ちょこちょこ写真を撮ったり景色を見たりとのんびり歩いたにも関わらず、分岐点から大山寺まで20分とあったとおりの時間で到着。紅葉も綺麗で美しくまさに見頃。



ここから大山阿夫利神社まで更に20分。そして石段続き。歩きにくさはないがとにかく暑く11月なのに汗が吹き出る。山登りにヒートテックは向かないと後悔。

・大山阿夫利神社(下社)に到着







ゆるゆると20分ほどかけて到着。ここで話に聞いていたルーメソを見る。
紅葉は良い感じだが景色は若干ガスって遠くまで見えずに残念。空きペットボトルがあれば神泉より名水大山が無料で汲める。

暑いし少し疲れたしなんかもうイイかな~とは思ったけど山頂でカップ麺を食う目的があるので頑張る。

入山お祓い初穂料100円とあったが小銭が無いので止め。かなり急勾配の階段を登って山頂を目指す。

・大山登山を舐めてた









どうせまた石段が続くのだろうなぁ・・・という考えは甘かった。
ここから岩場の続く山道を90分かけて登らなければならない。これぞ登山。なだらかな道もあるけど基本は岩場。このときは夫婦杉など景色の写真を撮る余裕がまだあった。
しかし紅葉しているのは阿夫利神社周辺だけで山頂を目指す道中は雑木林ばかりなのね。片手にカメラを持って登ると不安定になってやや危険かも。手にストックを持っているガチ勢な人は登るのも軽やかだったな。

・もうイヤになってくる


登り始めて30分。もういい加減に疲れたところで休憩所らしきを発見。見ると16丁目と書いてあり、更には山頂まで40分と書いてある。マジかぁ。そういえば全部で28丁目まであるんだっけ?標識に「次の標識まであと何分」って書いてあると多少はモチベーションが上がるけど、何も書いてないからどれぐらい歩けば良いのか判断が付かないんだよね。

・ここから再び階段ルート


先程の16丁目から再び階段ルート突入で安心したのもつかの間。また岩場ルートになっちゃったよ。しかし今日みたいに足場が乾燥していれば良いが雨の降った翌日だと滑って危険だね。ガチ勢だったら関係ないのかもしれないけど初心者は止めたほうがイイと思った。

・富士山見えず


下の方は晴れていたのに曇ってて全く富士山は見えず。まさに山の天気というか雲が出るのは運次第。

・だから時間を書いてくれ



600mとか300mとか距離を書かれても全く分からん。人によって登る速度は違うけど、だいたい分かるっしょ。あえて多めに見積もってさ。なのであと何分って書いてお願い。

・山頂に到着するも・・・





んーなんか想像していたのと違う。もっとこう晴れ晴れした爽快感があるのかと思ったけど微妙。周りの景色が見えなかったのが大きいかなぁ?あと風が吹いて寒いので汗で湿っていたけど脱いでいた上着を羽織ったよ。自業自得だけどこの不快感も合ったのかもしれない。

・目的達成

山頂でカップ麺を食らうという目的は達成できた。が、標高1,200m程度の山でもお湯が湧くのが遅かったな。やはり気圧の差?微妙にお湯がヌルい気がした。でも温かい食べ物は心を満たしてくれるね。あと普段は飲まない甘いカフェオレを持ってきて正解。妙に美味かった。

・大山山頂茶屋のメニュー


平日は閉店しているらしいが紅葉の時期は営業しているのね。しかし荷物はここまで登って運搬しているのだろうか?他にルートがあるのかなぁ?そう考えると値段にも納得。ちなみに売れていたのはやっぱりカップ麺だったね。意外と酒も売れていた。
そういえば山頂でお酒を飲んでいる人が多かったけど酔っ払っての下山って危険じゃないの?ガチ勢なら余裕なのかね。

・見晴台経由で下山する




とりあえず同じルートで戻るのは面白くない。頂上から見晴台まで2.5kmが何分ぐらいかかるか謎だけど、ひとまず下山。帰りは階段が続いてて楽じゃんと思ったけど膝に負担がかかるわ。最初は調子に乗って木の上に乗って降りるも膝が痛くなってきたので止め。焦らずにゆっくり降りる。それと山頂で着込んだ上着も途中から再び暑くなって脱ぐことになった。

・見晴台?どこが?


ここのどこが見晴台なのだろう?雑木林を見晴らすのか?と思いつつ先に進む。

・ここが本当の見晴台


だよね?ここだよね。さっきの看板はなんだったのだろうか?見晴台まであと○○mと書き忘れたのか。さっきまで曇っていたけどこっちは少し晴れている。思えば自宅から大山は見えるけどこっちからは全く分からんな。当たり前か。

・最後に険しいマジヤバゾーン






ここから下社まで1.4km。下るだけなので疲れはしないし先程のような木の階段が続くのかと思ったら大間違い。滑落したらマジヤバゾーンに突入。写真なんぞ撮ってる余裕は無くなるというか片手は危険。ロープも無いしやっぱり雨の降った翌日は滑って危なそう。

・お疲れさまでした




マジヤバゾーンを抜けたら後はチェーンの張ってある山道を通るだけ。途中に滝があったり紅葉もチラホラ見えだすけど疲れてあまり撮る気にならず。最終的に頂上から大山阿夫利神社に戻るまで90分かかったよ。

・へこたれる



当初は「帰りは男坂ルートで戻ろう」と思っていたけど疲れすぎて止め。ケーブルカーで戻ることにした。今の時期は時刻表と違って臨時でも出ているのね。それと失敗したのはケーブルカーの下りは最後尾が良い、もしくは立って乗るほうが景色がよく見えると知る。疲れてたので座っちゃったけど何も見えなかったよ。

・帰りのバス停は激混み

行きも混んでいたから帰りも混んでいるだろうなぁという予想通りに激混み。しかも長蛇の列。伊勢原駅行きのバスは13時から15時まで1時間に2本。これは次も見送りかと思ったら臨時バスが出てくれて良かったわ。

最後に今回の反省点と気が付いたこと

・インナーにヒートテックは絶対に止めた方がイイ。速乾性のドライTシャツ必須
・暑くなったらすぐに上着は脱ぐ。むしろ山を登り始めたら脱いでもいい。
・山頂のトイレで着替えるのもあり。
・紅葉を見るだけなら山頂まで行かずとも大山阿夫利神社で十分。というか山頂まで雑木林
・雨の翌日はまず滑ると思うので軽装備では登らないのが無難と知る(まぁ行かないけど)
・やはり天気が良くないと登っても面白くない(初心者の考え)
・また機会があればリベンジしたいと思っているが登るなら平日だね





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