走行距離20,00km超え。スクーターのフロントから発する異音を修理する

2024/08/26



走行中にスペイシー100(JF13)からキュルキュルという謎の異音がするようになった。

最初はVベルトが擦れて鳴っているのか?と思ったが、どうやら聞こえるのはフロント周り。ブレーキの引きずりを疑いセンタースタンドを掛けてフロントタイヤを空転させてみるも、音は聞こえず。もちろんパッドがディスクに当たるシャリ音も無し。


どうやら速度が5~10kmほどの低速走行ではあまり聞こえず、20kmぐらいになるとキュルキュルという音が聞こえ始める。

調べるとメーターギアのグリス切れ、もしくはホイールベアリングの劣化が原因の可能性とのこと。

メーターギアのグリス切れなら修理は簡単だけど、ベアリングのガタとなると交換作業が伴うので面倒くさい。ただベアリング劣化の場合はタイヤを空転させたときにスムーズに回らないとあったが、特にガタ付き感もなく普通にシュルルルと回る。

なお、空転時にタイヤを回してもメーターギアからキュルキュル音は聞こえないんだよね。だけど走り出すとキュルキュル。

取り敢えずメーターギアをグリスアップ

人によっては車体下にジャッキを入れて持ち上げるけど、自分は面倒なのでシャフトを抜いたタイミングでメーターギアだけを取り外し、すぐにシャフトを入れて取り外すことにした。

使った工具は14mmと17mmのメガネレンチ。+ドライバ、パーツクリーナー、ウレアグリース

フロントフォークにメーターギアが止まっているため、予めプラスドライバーで外しておく。



片側のナットを外した状態でシャフトを抜き取り、メーターギアが外れたらすぐさまシャフトを戻す。
全部抜くとシャフトを入れ直すのが面倒なので、ギアが外れるギリギリで抜き取る感じ。



ギアが外れたらワイヤーがスルスルと出てきてしまうので、適当なテープでワイヤーが出て来ないように施す。

外れたギアを見るとグリス感が全く無い。やはりグリス切れが原因なのだろうか?




パーツクリーナーで洗浄してウレアグリースを注入。

ちなみにグリスには種類(石けん系や非石けん系)があるのだけど、メーターギアの場合はタイヤ周辺ということもあり耐水性や耐熱性が欲しい。なのでウレアグリスを使っておけば間違いないと思う。




さて、グリスアップしてから再び走行してみると、今度はキュルキュル音は聞こえなくなった。やはりメーターギアのグリス切れが原因で異音が鳴っていたのだと判明。

これでキュルキュル音が直らなかったらベアリング交換コースだったので、簡単に直って良かったよ。

ちなみに現在の走行距離は20,400km。2003年製なので21年前の車両。



ただもし自分と同じように20,00kmぐらいでフロントからキュルキュル音が鳴り出した場合、メーターギアを疑うのもありだね。





QooQ