同僚からVTR250というバイクを購入した。
年式は2002年のキャブレターモデル。機種記号はVTR2503という型式。
走行距離は9,900kmと短いが、かれこれ17年以上も昔のバイクだ。
なお現在は3年以上の放置でエンジンはかからずの不動車となっており、単なるバッテリーの
上がりではなく別車両からのブースター接続してセルを回すとキャブ下からガソリンが漏れるいわばオーバーフロー状態。おそらくキャブが詰まっているのだろう。
そこでキャブレター内部をバラしてのオーバーホールを実施。
何も考えず単純にキャブ内にキャブクリーナーを吹くとゴム類が傷んで穴が開くので厳禁。
元々同僚はエンジニアだったのと数年前にキャブ清掃を兼ねてゴムパッキン類を交換しているため取り外しはお手の物らしく、あっという間にキャブが外される。
開けてみるとフロート室からジェット類が緑色のコケのようなモノで覆われている。
経年劣化でガソリンが腐ると緑→茶色と変化するらしい。緑はまだ軽症なのね。
ひとまずジェット類を全て外してキャブクリーナー漬けして半日放置。
ある程度クリーナーで汚れが落ちたら荷札用の細い針金で穴を通す。
原付と違ってメインもスローも横に穴が空いているので丁寧に作業を行う。
なお心配していたオーバーフローの原因がフロート割れやフロートバルブの劣化ではなさそうで一安心。ただフロートはともかくバルブに付いた三角のゴム頭はいずれ劣化するので、まだパーツが売っている間に手に入れておくのが無難と言われた。
併せてエアカットバルブとスロットルダイアフラム(バキュームピストン)もゴム製品なので購入するのが良いとのこと。
ヤフオクには多少はあるけど値段が高いんだよね。メーカー直接注文できるのかなぁ?
そんなこんなで再びキャブを組んだ後は目視による同調取り。
ホントはバキュームメーター(負圧計)を使えば良いのだが持ってないし。
目視での同調は3つ開いている穴の一番手前がスロットルバルブから僅かに見える程度に合わせる。
なんて言っていたが自分は良く分からんのでおまかせ。
その辺は数あるVTR250オーナー様やVT型エンジンオーナー様ブログを参考にすると良いでしょう。
全ての作業を終え、新たにガソリンを入れ、ブースター接続でエンジンを始動。
・・・ってまぁ当然動くわな。さすがVT系エンジン壊れ知らず。バイク便御用達だけのことはある。
最初は白煙が凄かったけどすぐに落ち着いてきた。古いガソリンが燃えたのだろう。
キッチリと同調が取れているのでアイドリングも比較的安定している。
流石にFI(インジェクション)に比べたらバラツキはあるけどね。
ひとまずエンジンは動いた。軽く走ってみて足回りも問題なし。
ちなみにフロントは調整式のが入っているしリアサスはNSR-SEのモノが入っている。
そしてタイヤはBATTLAX。聞くとジムカーナ仕様と言われる。
ジムカーナで使ってた?エンジン酷使してなかったの?と尋ねるとメインはD-TrackerでVTRはサブマシンして使ってたとのこと。酷使していたには違いないけどね。
そんなワケでVTR250を購入。
ブレーキレバーやフェンダーカバー、ビキニカウル、アンダーカウル、マルチリフレクターライト等あれこれと手が加わっている。
思えば今から7年前の2012年にマジェスティ125を売却してから2014年に通勤バイクとして
スペイシー100を譲り受け今度はVTR250。
マジェスティのときは原二で高速道路が使えなく不便だったけどVTRならば一応は乗れるし、ツーリングマシンとして活躍してもらおう。