別居生活を終えて中銀カプセルタワービルに行く

2021/03/26

雑記



1ヶ月のマンスリー別居生活も終わり、奥さんがご帰宅。
「人生で初めての一人暮らしを憧れだった場所に住めて本当に楽しかった~」とご満悦。

その憧れだった別居先は建築家である黒川紀章氏が設計した中銀カプセルタワービルというところ。
自分は全く建築とかデザイン系に興味が無いので「へー」という感じで気にも止めていなかったが、奥さんいわく「老巧化が進んで取り壊されるかもしれないし、二度と中に入ることは出来ないから1度ぐらいは見に来い!」と言うので先週の土曜日に行ってきたのだ。

ネットに載っていた写真を見ると大きなビルに見えたが意外とこぢんまり。
ドラム式洗濯機を重ねたようにも見える。下に部屋がない場所は空中に浮いてて怖いな。
鳩よけの網が窓を覆って邪魔に見えたが、これは老朽化した外壁のアスベストが歩道に落ちないようにするための網らしい。鳩じゃないのか。

カフセルタワーヒル。これはこれでなんかイイ。あえて直さないのも一興。

1Fエントランスには/と\のデザインの郵便受け。郵便物は丸めて入れるのかね?

時間差のある怖いエレベーターに乗って奥さんの部屋へ。
第一印象は「病院の一室」もしくは「豪華な独房」だった。宇宙船?それは無いな。
たぶん白を基調としているのでそんなイメージが強かったのだろう。


そして何故か動かないオープンリールデッキが置いてある。レトロを演出かね?
しかしエアコンや冷蔵庫は完備されている。まぁ住むならエアコンと冷蔵庫は必須だよね。
なおトイレはウォシュレット無し。更にはユニットバスは水しか出ないとのこと。wi-fiもなし。

この壁すら剥がれかけてる部屋で1ヶ月の家賃が12万か。
ただし敷金と礼金は無し。水と電気は使い放題。ベッド(布団)もある。
あとは立地がすこぶる良い。奥さんは会社までの通勤時間が僅か15分だよと喜んでいた。
他に新橋や銀座まで徒歩10分。築地市場は徒歩5分。飲食に困ることはない。
だが奥さんいわく「食事は殆ど外食、しかも物珍しいさもあって色々な店に行ったから結構なお金を使った」と言っていたな。でもそれも思い出だし良い経験だろう。

最後に印象的な丸窓から外を覗くと高速道路が辛うじて見えた。
「この丸窓を見ているだけで癒やされるんだよ」と奥さんは言っていたが、やっぱり自分にはよく分からんな。網も邪魔だし。滞在30分ぐらいで飽きたので帰ろうとすると「中銀に来てこんなに早く帰った客はあんたが初めてだわ」と驚かれる。他の人は遊びに来てどれぐらい居るのか聞いたら少なくとも2時間以上は滞在してタワー内施設の写真を撮りまくって帰るよと言われた。

ぶっちゃけレトロというか単なる老巧化・・・というと奥さんの機嫌が悪くなりそうなので言わなかったが、この手の奇抜デザインの建造物やレトロなモノに興味ある人は1ヶ月の滞在すら短いのだろうね。





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