インド料理の店「タージマハール」に行ってきた
- indian restaurant in fujisawa city, kanagawa Japan -
場所は小田急または相鉄の湘南台駅「東口(H)」から徒歩5分(神奈川県藤沢市湘南台1-25-25-17)
一見すると模型屋のような外観。看板に店名は書いてあるも、メニューなどの情報は一切なし。ガラスケースには雑貨が並べられ入口には玉ねぎとジャガイモが置いてあるのみ。本当に飲食が出来るのか?と不安になる。正直、入店するにはかなり覚悟と勇気が必要だと思う。
店内は2名と4名テーブル席のみとシンプル。BGMはTVから流れるインドの番組。
「いらっしゃいませ」の声もなく、やや強面の店主がメニュー表をパサッっとテーブルに置き、無言でコップの水をトンッと出してくれる。なんという塩対応なんだ・・・っていうか、怖ぇ~!と思いつつも、これが日本人向けではない本場インドレストランの雰囲気なのだろう。インド行ったことないけど。
「タージマハール」のメニュー
以前は2種のランチメニューがあったみたいだけど、現在では3種のセット(前はディナーメニューとして提供していた)と単品メニューのみ。単品にはナンやサラダは付かないので別途注文する。MASALA(マサラ)は香辛料だと分かるが、KARRAHI(カライ)って何だろね?激辛のことかね?と調べたら「KARRAHI=カラヒ。インドの中華鍋のようなモノ。トマトベースの炒め煮カレー」とあった。あとJALFRAZY(ジャルフレージー)は食材に青唐辛子を使っていて比較的辛い料理なのだと知る。ただスペルはJALFRAZIだったな。
注文したのは「マトンカレー(950円)」
かなり強めの香辛料がフワッっと香るマトンカレーは骨付き。ホロホロと煮崩れるような柔らかい食感で骨との身離れも良し。マトン独特な獣臭さも皆無。肉の量もそれなりに入っていて食べ応えは十分あり。個人的にはマトンのクセある臭い香りも好きなのだけどね。
ほんのり粘度あるスープ状のカレーは香辛料が効きまくって豊かな味わい。ただ辛さは非常にマイルドで汗と鼻水と涙がでるような辛さではない。辛いというよりはスパイスの味が強め。油分は少なめなのでコッテリではなく後味は比較的スッキリ。
ところどころ焦げた表面カリッカリのナン。ナンというより醤油煎餅みたいな見た目。棒で引っ掛けたらしき穴があるのが特徴的。食べると皮目からパキッっと音が出るハードな硬さ、そして食感はパサ気味で粉っぽさあり。いわゆる口の中の水分をやられる系。モチモチでも無ければフワフワでもない。だけどこれがメチャクチャ美味いんだわ。そして1枚がデカい。皿から余裕ではみ出している。
ベースの味はやや塩味が強め、そこにほんのりギーの甘みが感じられる。そういえば厨房で店主がナンにたっぷり塗っていたっけ。ちなみに厨房はガラス張りになっているので店内からよく見えるんだよね。
よくあるインド・ネパール系のお店で出てくるナンとは違い、今まで食べたことが無いタイプでかなり気に入ってしまった。パサ気味ゆえにスープ状のカレーを吸うってのも良かった。
サラダは千切りキャベツ主体の人参がチラホラ。オレンジ色ドレッシングではなく普通のサウザンドレッシングかな?これと言って特筆することはなし。
そういえば強面の塩対応で怖いと思っていた店主だけど、料理を持ってきたときに「動画撮影してSNSに載せても良いですか?」と恐る恐る聞いたら「はい、どうぞ~」と普通に日本語で答えてくれた。料理を注文した時も「マトン、ナンでお願いします」と最低限のことしか話さなかったのと指差ししかしなかったので、もしも日本語が通じなかったらどうしようかと思っていたんだよね。
最後、会計時に「カレーもだけど、ナンが美味しかった~」と話したら、ハハハと笑いながら「ドウモネ!」と満面の笑みで返してくれたので、塩対応というより人見知りなのだと分かったよ。いやぁ店主のニカッとしたスマイルが見れて良かった。
ついでに「隣のお店も見せて下さい」と話すと「どうぞどうぞ」と言ってくれたので、ちょこっと様子見。商品パッケージは英語だけど裏には日本語シールで説明が書いてあったのと値段も表示されていたので買いやすいかな?ガチのお店だと値段が貼ってないからね。