スクーターの最高速が落ちた、まさかの理由

2021/07/23



実はここ数日前より、なぜかスペイシー100(JF13)の最高速が落ちている。

それまで平坦な道であれば85kmは余裕で出ていたのだが、現在では70km程度しか出ない。普段、55kmで登れた坂道も45kmまでしかスピードが出ない。
夏場なのでエンジンの熱ダレも疑うも、早朝の涼しい時間帯でも症状は同じ。もしや吸気系の詰まり?と思ったので先日エアクリーナー交換をしたが、特に変わらず70km行くか行かないか。エアクリーナーじゃそんな劇的は変化はないのか。

ちなみに2ヶ月前にウェイトローラーを交換したばかりなので駆動系のヘタりは考えられない。ただ今までトータル60gだったセッティングから10g=3個と9.5g=3個のトータル58.5gにしたので加速が鋭くなる反面、トップスピードが落ちるのは分かるが、それでも85kmは出ていたんだよね。
走行距離18,000kmともなると、エンジンがヘタってパワーも出なくなるもんかねぇ?100ccのスクーターだもんなぁ。

・・・だけどやっぱり納得が出来ない。85kmから70kmって15kmも最高速が落ちるなんて、やっぱり変だよ。疑わしきは駆動系。もしかしてウェイトローラーを軽くしすぎたのが原因かも?と再びトータル60gに戻すことにした。

もう何度もやっているのでクランクケースを開けるのは手慣れたモノ。


スペイシー100(JF13)の場合、ケースカバーは3本の六角、ケースは全部で8本のネジ(8mm)で留まっている。

ケースが外れたらインパクトレンチを使ってセンターロックナット(17mm)を外す。
このときロックナットと少しはみ出しているネジにペンで印を付けておくこと。そうすれば再びナットを付けるときの目安となるのだ。


スクーターを弄るなら安物でも良いからインパクトレンチは持っていた方が良いよ。ヘタなプーリー外しを使うよりも断然に楽。今回使ったのは会社のエアーインパクトだけど、もし買うなら充電式のインパクトレンチ(HY-480)がオススメかな。


ちなみに過去ブログで使ったインパクトは車のシガー12Vから取れるBAL(大橋産業)インパクトレンチ。最大出力トルク343N.mではあるが、それでもスクーターのロックナットであれば余裕で外せたからね。HY-480なら最大トルク400N.mあるし十分でしょ。なんたってマキタだもんね。

プーリーが外せたなら、今度はウェイトローラーの交換。
うっかり9.5gと10gが混合しないようにと注意していたけど、よく見たら打刻のある部分にグラム数が書いてあったわ。老眼で見落とすとこだった。


米粒程度のグリスを各ローラーに塗り込んだらあとは元通りに組み込むだけ。ただ組み込むときはローラーの向きに注意ね。

さてさて、再び60gのウェイトローラーに戻しての走りだけど・・・やっぱり変わらん。70kmちょいしか出ない。なんでだ~??
こりゃもうエンジン性能の経年劣化なのかなぁ。しかし徐々に最高速が落ちてくるなら分かるけど、いきなり15kmも落ちるもんかねぇ。

・・・と、たまたまタイヤを見るとセンターの溝に石が挟まっていたので指で取ろうと思ったところ、なかなか取れない。なんだこれ?ずいぶんとガッチリと挟まったもんだな。と、よーく見るとこれって釘じゃん!マジかよクギが刺さってるわ。


エアーゲージで計ると0.8kpaしか入っていない。あーもしかして原因はこれじゃないか?
スクーターの最高速が落ちる理由ってのを見たら、トップに「タイヤ空気圧不足」って書いてあったわ。まさかパンクしてるとはねぇ。
一応は空気が入っているのでタイヤがペタンコにはなってないが、それでもかなりの抵抗はあるわな。

とりあえず原因らしきは分かって良かったよ。ひとまずパンク修理キットを注文だね。





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